top of page
執筆者の写真YUKO OBA

おいしい記憶は、鮮明だ。


昼時に外出するときは、訪問先付近のランチスポットをあらかじめ調べて出かけます。

先日は麻布台に13時半に行かなくてはならず、

「だったら、麻布十番でごはんを食べようかな」と思ったのですが、

ふと、「新北海園」の存在を思い出しました。

飯倉片町の交差点、通称、ポルシェの交差点のそばにあった中華料理屋さん。

この日の訪問先から5〜10分の距離です。

「あそこ、おいしいんだよなぁ」

飯倉付近の事務所に勤めていたときに、ときどき行きました。

中華にうるさい年上のお友だちが予約してくれて、仕事じゃないのに日曜日に

飲茶をしに行ったこともありました。

味は覚えていなかったのですが、「おいしい」ということは覚えていました。

それで、前日にネット検索していたら、

「中国飯店別館」がなくなって、そこに「新北海園」が移動しているではありませんか。

移動して、もう何年も経つみたいでした。

もう、やっぱり、「新北海園」! 行きたい気持ちでいっぱいになりました。

最近、新し目のお店よりも、長く続いているお店に行きたいという気持ちが

強かったりもして…。

当日、昼過ぎ。麻布十番から永坂をのぼって、

「ここにおいしいハンバーグの店もあったよなぁ〜。やっぱりもうないよねぇ」と

思いながら、「axis」の横を通り、「中国飯店別館」じゃなくて「新北海園」へ。

「中国飯店別館」は、夜遅くまでやっていたので、残業してお腹が減ったときは

よくかけこんでいました。でも、圧倒的に「新北海園」の方がおいしかった記憶が。

お店に入って、海老ワンタンそばを頼みました。

「ああ、やっぱり私の舌は間違いないわ〜」

干した海鮮でダシをとっていて、薄味なのに深い味。絶妙。ふぅ〜〜。おいしい〜〜。

食べ終わって店員さんに「前にこの近くで働いていたんです。

15年ぶりくらいに食べたけど、おいしかった」と伝えると、

多分15年前は子どもだったであろう若い女性店員さんが

「15年ぶり!!」と驚いていました。

そして、懐かしくておいしい記憶を反芻しながら、お店を出ました。

その後、飯倉から麻布台方面へ歩くと、近くにあった知り合いのプロダクションはビルごと

なくなっていて、なんだか切なくなりました。

そういえば、ポルシェの交差点も、ポルシェがなくなって、いまはアウディの交差点に。

イタリアンの「キャンティ」は健在で、ホッとしました。(次回はキャンティです!)

おいしいって、覚えているもんですね!

閲覧数:55回0件のコメント

最新記事

すべて表示

メルカリは社会インフラのひとつだなと思った

コロナ禍前、東京では、週末ともなるとあちこちでフリーマーケットが開かれていましたよね。よく友人と不要品を出店したり、朝いちばんに行って宝探しをしたりしていました。お金がないのに好きなブランドの服が着たかった若かりし頃は、ブランド古着の店にもよく行きました。...

気づいたら激変していた暮らし

すでにコンピュータやスマートフォンのある暮らしは当たり前になり、数年前はあんなにつながらなかったwifiがどこへ行ってもつながるようになり、アマゾンはそこまで使わないけれどそれでもアマゾンがあるからだいぶいろいろ助かっていて。レストラン予約も、SMS送られてきてリマインドし...

bottom of page